中国人の購買行動を動かす！小紅書（RED）の影響力！！
日系企業が、今「小紅書（RED）」に注目すべき理由とは？
中国SNSプラットフォーム 小紅書（RED）とは？
小紅書（RED／Redbook／Rednote／レッド／レッドブック）は、コンテンツコミュニティを中心としながら、ソーシャル機能とEC機能を兼ね備えたハイブリッド型プラットフォームです。複数の報道によると、同プラットフォームの月間アクティブユーザー数はすでに3億人を超えており、その約80％を女性ユーザーが占めています。
また、ユーザーの約77％が18〜34歳の若年層で、約70％が一線都市および新一線都市（※経済発展の著しい都市）に居住しています。これらのユーザー層は、一般的に高い消費意欲と美意識、ブランド感度を持ち合わせており、小紅書はそうした消費者に対して大きな影響力を持つプラットフォームとなっています。
小紅書（RED）の主な特徴
ユーザー体験が中心となる「種草」文化
中国では、ユーザーがリアルな体験をSNSで共有する文化が広く浸透しており、これを「種草（チョンツァオ）」と呼びます。
「種草」とは、たとえば「この商品すごく良かった！」という感想をSNSに投稿し、それを見た他のユーザーが「自分も使ってみたい」と感じることで、購買意欲の“タネ”がまかれるような行動を指します。
一見すると、日本でも見られるクチコミ文化に近いように思われますが、中国ではこの「種草」がSNSプラットフォーム上で強力な購買導線として体系化されているのが特徴です。特に小紅書（RED）などでは、日常的な体験の共有が商品購入の起点となり、多くのユーザーが検索・購買の参考にする“信頼性の高い情報源”として活用しています。
このように、生活者の投稿が広告以上に影響力を持ち、購買サイクルの中心に位置づけられている点は、中国SNS市場ならではの独自性と言えるでしょう。
情報収集の起点として定着する小紅書の検索機能
中国のユーザーは、小紅書を単なるSNSとしてではなく、日常的な検索プラットフォームとして積極的に活用しています。
商品名や「◯◯おすすめ」「△△ 比較」「リアルレビュー」などのキーワードで検索し、実際に商品を使用したユーザーの体験や評価をもとに、購入を検討するのが一般的な行動パターンです。
小紅書の検索機能は非常に高性能で、ユーザーの検索意図や関心に基づいた関連投稿が的確に表示されるのが大きな強みです。さらに、検索だけでなくフィードにも表示される「おすすめ投稿」は、AIによるパーソナライズ精度が高く、ユーザーの興味や過去の行動に合わせて、最適な情報を“発見”できる仕組みが整っています。
このように、小紅書は「気になる情報を自分から探しに行く」ことと、「自分に合った情報に自然と出会う」ことの両方を実現できる、検索×レコメンド型の新しいSNS体験を提供しており、今や中国国内ではGoogle検索やECサイト検索のような存在感を持っています。
日系企業やブランドが、今「小紅書（RED）」に注目すべき理由
企業やブランドの存在を認識してもらう入り口になる
小紅書（RED／Redbook／Rednote／レッド／レッドブック）は、中国市場での認知度がまだ十分に確立されていない海外ブランドにとって、消費者に初めて存在を知ってもらう“入り口”となる重要なチャネルの一つです。
また、ブランド自体はすでに認知されていても、「そのブランドがタイ市場に進出している」「現地で購入できる」といった情報が十分に伝わっていない日系企業・ブランドにとっても、消費者との接点を築く有効な手段となります。
先にも述べたように、小紅書（RED）の魅力は、ユーザーが「気になる情報を自ら検索して探す」ことと、「自分に合った情報に自然と出会う」ことの両方ができる点にあります。 この検索×レコメンド型の特性により、ターゲット層が自発的に情報を発見しやすく、ブランド認知を自然な形で広げていける環境が整っています。
特に日本のポジティブなイメージ（例：日本＝高品質）が根付いている場合は、それを活かした公式アカウントによる丁寧なコンテンツ発信が、信頼性や親しみやすさを高める要素となり、認知から購買への導線をスムーズに築くことが可能です。
購買意欲の高い特定のターゲット層に届きやすい
小紅書（RED）のユーザーは、20〜30代を中心とした購買意欲の高い女性が大半を占めています。彼女たちは、スキンケアやメイクアップ、ファッション、旅行、グルメ、スパといった日常の“ちょっと良い体験”に強い関心を持ち、SNS上でも積極的に情報を探し、共有しています。
こうした関心領域は、まさにB2C領域で日本企業が提供する高品質商品やサービスと親和性が高く、ピンポイントで届けやすい市場であると言えます。
さらに小紅書（RED）は、ユーザーの行動履歴や興味関心に基づいて投稿を表示するアルゴリズムが非常に優れており、自社商品やサービスに関心を持ちやすい層に、自然に情報を届けることが可能です。検索機能とレコメンド機能の両輪によって、狙ったターゲットに高精度でアプローチできるという点は、他のSNSと比べても特に注目すべきポイントです。
つまり、「届けたい相手にきちんと届く」という点で、小紅書（RED）は投資すべき価値のあるマーケティングチャネルであり、単なるSNSではなく、商品認知から購買行動までを導く“発見型プラットフォーム”として活用できます。
コンテンツによる信頼構築が購買判断に直結する
中国の多くの消費者は、商品を他のチャネルで知った後、最終的な購入判断を下す前に、小紅書（RED）で口コミや使用感レビューを検索します。実際に使った人のリアルな声に触れることで、購入前の不安や疑問を解消し、納得して商品を選ぶ傾向が強いのが特徴です。
こうした背景から、小紅書（RED）は単なる“種草（購買意欲のきっかけ）”の場にとどまらず、購買に至る最終的な意思決定の場としても極めて重要な役割を担っています。
さらに、ユーザーによるリアルな投稿に加えて、ブランドの公式アカウントからの丁寧な情報発信やコメント返信があることで、信頼性はさらに高まります。
単発の投稿で終わらせず、継続的な発信を行い、ユーザーとの対話（エンゲージメント）を大切にすることで、ブランドに親しみや安心感を抱いてもらい、リピーターの育成＝“愛されるブランド”へとつなげていくことが可能です。
このように、小紅書（RED）は「知る」「検討する」「信頼する」「ファンになる」という一連のブランド体験を自然に促す環境が整っており、B2C企業にとっては中長期的な顧客基盤の構築に欠かせないマーケティングチャネルとなっています。
Z Creative Partners のサービス
私たちは日本とタイを拠点に、中国と東南アジアの顧客を対象にデータに基づいたパーソナライズ戦略を通じて、文化的に関連性のあるマーケティングを展開し、On-LineとOff-Lineを融合させた統合型マーケティングリューションを提供する企業です。
SNSから実店舗での購買行動まで一貫した顧客体験を実現し、クライアントの更なる成長と発展を支援します。
Z Creative Partnersでは、中国人観光客にとって“自然に見つけられ”“信頼され”“選ばれる”ブランド作りを支援しています。
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Resource：公開情報をもとに Z Creative Partners Co., Ltd. が作成 SOHU.com「2024活跃用户研究报告 （小红书平台）」
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